西日本鉄道(福岡市中央区天神1)が3月23日から、観光列車「THE RAIL KITCHEN CHIKUGO(ザ レールキッチン チクゴ)」を運行する。
同社初の本格的な観光列車で、既存の6050形を改造した同列車。キッチン車両とダイニング車両の3両編成で、全部で52席を設ける。ダイニングには大川家具の椅子やテーブルが並ぶほか、八女の竹を使った竹編み生地の天井や城島瓦を使った壁面など、伝統技術をあしらった内装に仕上げた。料理の取り皿は小石原焼で作り、車内クルーの制服には久留米絣をあしらうなど、各所に伝統工芸を取り入れている。
運行は金曜~日曜・祝日で、コースは西鉄福岡(天神)駅と大牟田駅間を運行する「地域を味わうランチの旅 -CHIKUGO LUNCH COURSE-」(福岡発・大牟田着)、「地域を味わうディナーの旅 -CHIKUGO DINNER COURSE-」(大牟田発・福岡着、以上8,000円)、西鉄福岡(天神)駅と太宰府駅間を運行する「地域を味わうブランチの旅 -DAZAIFU BRUNCH SET-」(福岡発・太宰府着、3,000円、価格は全て税抜き)の3つを用意する。
ランチとディナーでは、列車内にある窯で焼いたピザをメインに、沿線地域の食材を使ったオリジナルコース料理を提供する。3月~5月は、八女市産のタケノコと大木町産のアスパラガスを使ったピザや、博多和牛に柳川市産の「お刺し身海苔」をあしらった和牛のロースト、うきは市の洋菓子店「cake.cafe.miel(ミエル)」が手掛けるマカロンやクッキーなどのプティフル、八女市の茶屋「中村園」オリジナルのブレンドハーブティーなどを提供する。今後、夏(6月~8月)、秋(9月~11月)、冬(12月~2月)と、季節ごとにメニューを変更するという。
ブランチでは久留米市のパン店「シェ・サガラ」の相良一公さんが監修した「ゆずドック」と、久留米市のコーヒー店「コーヒーカウンティ」オリジナルのブレンドコーヒーを提供する。