麻生氏が「自分が去ったら内閣が持たない」と言うのは「俺を切ったら全部ばらすぞ」という脅しだろう。財務省が「公文書改竄」を認めるという歴史的事件で財務相が引責辞任するのは当然だが、安倍首相が麻生氏を更迭できないのは全ての発端が昭恵夫人にあるからだ。
森友学園への国有地売却問題をめぐって、財務省は12日、国会に調査の報告をするが、今後の政権への影響は。
政府側は、文書の書き換えに政権が関与していないとの立場を崩していないが、麻生財務相の責任は免れないとの声が、日増しに強まっている。
安倍首相の周辺は11日、「書き換えの事実が明らかになった場合、いずれトップが責任を取らなければいけない」と述べ、麻生財務相の責任問題に波及することは確実だとの見方をしている。
また、調査報告が出る前の佐川国税庁長官の辞任には、野党が「とかげの尻尾切りだ」と批判するだけでなく、与党内にも、「調査報告を出して終わる話ではない」との指摘が多く出ている。
公明党関係者は、「佐川氏のせいにするだけでは済まない、麻生財務相をうちは守らない」と語っている。
麻生財務相は、周辺に対し、「自分が去ったら内閣が持たない」と話しているということだが、FNNがこの週末に行った世論調査では、すでに内閣支持率が6ポイント下がっていて、全容が明らかになれば、今後、支持率低下も予想される。
安倍政権は、国会審議への影響を見極めながら、麻生財務相の進退も含め、難しい判断を迫られることになる。
麻生氏が「自分が去ったら内閣が持たない」と言うのは「俺を切ったら全部ばらすぞ」という脅しだろう。財務省が「公文書改竄」を認めるという歴史的事件で財務相が引責辞任するのは当然だが、安倍首相が麻生氏を更迭できないのは全ての発端が昭恵夫人にあるからだ。https://t.co/iy0rInVlrD
— 鮫島浩 (@SamejimaH) 2018年3月12日