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住宅ローン完済年齢上昇 平均73歳

住宅ローン完済年齢上昇 平均73歳

住宅ローン業界が消費者金融業界と全く同じになってきてる。こんなに貸したら老後の生活が確実に破綻するとわかってるくせに、何十年後かに他人が破綻することなんてどうでもいい。とりあえず貸せるだけ貸せや、って感じになってる。

三菱総合研究所の推計では、60歳で残高が1千万円を超すと「老後破産予備軍」になる。主に1990年代に借りた人の1割がこれに該当し、20年後は2割以上になる。

それでも貸し手は完済時年齢の上限引き上げに動く。ソニー銀行は85歳未満にした。全国住宅産業協会はフラット35でも80歳未満から85歳未満にするよう国に要望する。

年金の持続性は揺らぎ、老後リスクはただでさえ膨らむ。にもかかわらず今も持ち家取得を促す政策が出され、金融機関は住宅ローンを重要な収益源と位置づける。超低金利下で借り手も債務を抱える心理的なハードルが下がっている。

NPO法人、住宅ローン問題支援ネット(東京・港)の高橋愛子代表理事は「頭金なしで背伸びをした金額を借りる人が増えている」と指摘する。夫婦別々に借りる例も目立つという。「遅くても70歳までに返済する計画を心がけてほしい」と助言する。

「借り手の責任だけに委ねるべきではない」。青山学院大の大垣尚司教授は貸し手のきめ細かい審査を求める。退職時のローン残高の見込みと持ち家の将来価値を吟味したうえで、「バランスが取れる範囲で融資する必要がある」という。

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