加熱式たばこのエビデンスに関してダイヤモンドオンラインに記事を書きました。
アメリカでは加熱式たばこは販売できない
はたして本当に「加熱式たばこの健康被害は明らかになっていない」のだろうか。いわゆる通常のたばこ(紙巻たばこ)は刻んだたばこの葉を燃焼させて、その煙を吸引する。一方で、加熱式たばこは葉たばこを加熱することでエアロゾル(空気中の微量な液体・固体)を発生させるか、もしくはエアロゾルにたばこ粉末を通過させる。
つまり、紙巻きたばこと加熱式たばこの主な違いは、たばこの葉を燃やすのか、それとも高温で熱するのかという点しかない。加熱式たばこの例として、日本のJTが販売しているプルームテックやフィリップモリスのiQOSなどの商品がある。
実はアメリカでは加熱式たばこはまだ販売許可が下りていない。FDA(アメリカ食品医薬品局。医薬品や食品の販売許可や違反頻の取締りなどを行うアメリカの国の機関)の諮問委員会は、2018年1月に、加熱式たばこが紙巻たばこよりも害が少ないというエビデンスは不十分だと結論付け、「紙巻たばこよりも害が少ない」と宣伝することを禁止したのだ。
日本では、たばこ会社が「紙巻たばこよりも害が少ない」と大々的に宣伝しているが、実はこれは科学的根拠がないということで、アメリカでは国が禁じている行為なのである。
加熱式たばこのエビデンスに関してダイヤモンドオンラインに記事を書きました。
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— 津川友介 (@yusuke_tsugawa) 2018年6月11日