外国人観光客の急増に伴い、無許可の「ヤミ民泊」が九州の都市部で増えている。特命取材班に寄せられた情報によると、マンションだけでなく、最近は新築の一戸建てが立ち並ぶ住宅地でも横行しているという。その実態とは-。
福岡市早良区の閑静な住宅地。「隣の家が民泊をやっています」と70代男性が教えてくれた。いつもは無人。雨どいに暗証番号で開くキーボックスがぶら下がっており、外国人宿泊者は自分たちで鍵を取り出す。
記者が訪れた日、スーツケースを持った男女が出てきた。英語で声を掛けると「8千円、もう払ったよ」。韓国から4日間の九州旅行。何度も日本に来ているという女性は「いつもはホテル。今回は両親と祖父母が一緒なので一戸建てが快適と思った」。インターネットで見つけたという。
近所の30代夫婦は、たばこの吸い殻のポイ捨て、放置されたごみのにおいが気になり、苦情を手紙にしてこの家の郵便受けに入れた。すると、ふた付きのごみ箱と吸い殻入れがすぐに置かれた。「騒音など実害はないんです。子どもが小さいので不安はありますが」
70代男性は眉をひそめる。「火の不始末が心配。密集した住宅地での民泊はいかがなものか」
外国人観光客の急増に伴い、無許可の「ヤミ民泊」が都市部で急増しています。福岡市だけで2千件超。マンションだけでなく一戸建てが立ち並ぶ住宅地でも横行しています。#あなたの特命取材班 が実態に迫りました。 https://t.co/mCtkmWXDyS #西日本新聞 #民泊 #違法 #インバウンド #訪日 #観光 #あな特
— 西日本新聞社会部 (@nishinippon_sha) 2018年2月25日